概略
こちらは、ドラクルージュの解説の、ドラクル語部分をわかりやすく変更したものです。
騎士とは何か?
基本ルールブックのみを用いる場合は、PCは皆騎士となります。
騎士にはそれぞれ、【血統】【道】【名声】という3つの項目があります。
【血統】は、キャラクターの属する家を示すものです。
支配者を示す血族もあれば、雪辱を誓う血族もあります。
様々な家によって、キャラクターの背景を演出できるでしょう。
【道】は、キャラクターの立場を示すものです。
その地を納める領主となることもできれば、半ば堕落した野獣となることもできます。
システムとしては、行動順はこの道によって決定されます。
【名声】は、キャラクターの在り方を示すものです。
武を示すものもあれば、醜聞を示すものもあります。
キャラクターが成長する時には、この名声を増やしていくことになります。
騎士にとって必要なもの
騎士には潤いがなければなりません。
潤いは、他者と交わることによってのみ生まれるルージュを積み重ねることで生じます。
血の替わりに潤いで渇きを癒やし続けることができなければ、騎士であり続けることができません。
騎士には渇きが天敵となります。
渇きは、他者への恨みや嫉みであるノワールが積み重なることによって生まれます。
渇きが身を蝕むと、堕落し、獣へ変わってしまうかもしれません。
獣となってしまった者は、狩らなければなりません。
たとえ、それが友であったとしても。
たとえ、それが師であったとしても。
ルールブック類
ドラクルージュには、3冊のルールブックとサプリメントがあります。
基本的なルールは1冊目で網羅できますが、その他のサプリメントでも多くの情報が追加されています。
『ドラクルージュ』
基本ルールブックです。
ドラクルージュをプレイするためには必須となります。
世界設定やキャラクターの作り方などが掲載されています。
また、リプレイやサンプルシナリオなどもあるため、これだけでもプレイを始めることができるでしょう。
『ヘレティカノワール』
1冊目のサプリメントです。
新たな騎士の【血統】【道】が追加されています。
これに加えて、騎士ではない【異端】の者を扱えるようにしているため、世界の幅を大幅に広げることができます。
ゾンビのようなナハツェーラや、猫人のようなグリマルキン、さらには動く鎧の異端卿など、様々な種類の異端をプレイできるようになります。
さらに、世界設定がかなり細かく追加されています。
騎士の文化だけではなく、民草の暮らしや、天候・季節なども記載されています。
『ノブレスストーリア』
2冊目のサプリメントです。
この本のみサイズが違っているため、本棚に並べると少し不格好なのがネック……だったのですが、後述の『サングトラヴェリア』も同サイズとなりました。
ストーリアという、特別なハンドアウトを持った騎士を作ることができるようになります。
加えて、自らの船や空駆を持つ騎士を作ることができます。
さらには、ダストハイムの手によって作られた、人造の騎士や実験体さえプレイすることができるようになっています。
ここまで頑張って押さえ込んでいた神谷涼の本性が垣間見えます。
『サングトラヴェリア』
3冊目のサプリメントです。
常夜国について、歴史やそれにまつわるロケーション、日常的な生活やその他の噂、さらには第七の血統など、多くの情報が記載されています。
DR志望者には良いシナリオフックとなるでしょう。
また、妖精の騎士であるアールヴや、花や竜の異端が数種、そして忌まわしい存在である"吸血鬼"サングィナリエのデータが追加されます。
サングィナリエは数多くの異端の中でも、特別な異端であり、これまでにないプレイングができるでしょう。
さらに、星の賢者である「星読」と、古き騎士のみがなれる「後見」の道も追加され、騎士のプレイングも拡張されています。